刹那「ティエリア!」
ティエリア「刹那・F・セイエイ!人の部屋に入る時はノックをしろと言ってあるはずだ!」
刹那「すまない……。だが、火急の用事だ」
ティエリア「火急の……?スメラギ・李・ノリエガからはミッションの通達は来ていないが……」
刹那「アレルヤが電池を持っていなかった」
ティエリア「何だと?」
刹那「アレルヤが電池を持っていなかった」
ティエリア「二度言われなくてもわかっている!君はそんな理由で僕の部屋に押し入ってきたのか!?万死に値する!」
刹那「聞かれたから二度答えたまでだ。そして、これはお前の部屋に介入するに足る正当な理由だ」
ティエリア「どこがだ!……まぁ、いい。アレルヤが電池を持っていないからどうしたというんだ」
刹那「LR-41の電池が無い。あれが無ければ、せっかく組み立てたメガサイズAGE-1が発光しない……」
ティエリア「子供染みた事を……。呆れて物も言えないな。悪いが、その電池はここにも無いぞ」
刹那「ならば、電池を持ってそうな者に心当たりはあるか」
ティエリア「電池ならば、僕もアレルヤ・ハプティズムの他に心当たりは無い。彼が駄目なら潔く諦めるんだな。さぁ、出て行ってくれ」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/07(土) 11:36:32.20 ID:JKmU1shK0
ハブラレルヤさんを電池って呼ぶのやめろ
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/07(土) 11:37:36.88 ID:mXhwYwoO0
MGエクシアの話かと思った
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/07(土) 11:37:57.75 ID:pqXtSoKs0
刹那「……この世界は歪んでいる……」
ロックオン「よう、刹那!辛気臭い顔してどうしたんだ?」
刹那「LR-41の電池が欲しいんだが、アレルヤも持っていないんだ。ロックオンは持っていないか?」
ロックオン「アレルヤも持ってないんだろ?俺が持ってるわけないって」
刹那「そうか……。どうしたものか……」
ロックオン「ま、俺も携帯の充電器が壊れちゃってさ。今からアレルヤの所に借りに行く所なんだ。お前ももう一回、行ってみたらどうだ?」
刹那「さっき無かった物が、そう簡単に出てくるのか?」
ロックオン「なぁに、電池に関してアレルヤの右に出る奴はいないさ。何とかなるって!」
刹那「ロックオンがそう言うなら、もう一度行ってみる事にしよう」
ロックオン「よし、そんじゃ一緒に行こうぜ!」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/07(土) 11:39:47.34 ID:pqXtSoKs0
ロックオン「アレルヤ、邪魔するぜ!」
アレルヤ「ロックオン……と刹那も?二人で僕の部屋に来るなんて珍しいね。どうしたんだい?」
ロックオン「あぁ、携帯の充電器が壊れちゃってさ。auの充電器なんだけど、貸してくれないか?」
アレルヤ「auって……。僕はsoftbankだからauの充電器は持ってないよ。僕がsoftbankの携帯使ってるなんて二人とも知っているじゃないか」
ロックオン「そりゃそうだけど、アレルヤなら持ってると思ったんだがなぁ」
アレルヤ「持ってるわけないじゃないか……。刹那はどうしたんだい?電池は見つかったの?」
刹那「いや、まだだ。よく探せばあるのではないかと思って、もう一度頼みに来た」
アレルヤ「探せばって……。僕はボタン電池なんて買った事もないのに、持ってるわけないじゃないか」
刹那「ならば作ってくれ」
アレルヤ「!?」
刹那「在庫が無いならば作ってくれ。報酬は出す」
ロックオン「そりゃあいいや!アレルヤ、俺の充電器も頼むぜ」
アレルヤ「ちょ、ちょっと待ってよ!電池なんて作れないよ!」
ロックオン「充電器なら作れるんだな?」
アレルヤ「無理だよ!」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/07(土) 11:40:11.94 ID:8oAj1KcAO
電池さんのことアレルヤって呼ぶのやめろ!
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/07(土) 11:40:31.12 ID:rqlZxg9TO
なんでアレルヤは電池扱いなの
>>8
艦内でトランザムしてトレミーの電池になるから
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/07(土) 11:41:28.48 ID:pqXtSoKs0
アレルヤ「っていうか、さっきから、電池だの充電器だのって、何で僕に言うのさ!?」
ロックオン「何でって言われても……。なぁ?」
刹那「あぁ。アレルヤなら何とかしてくれる気がするだけだ」
アレルヤ「気がするって……。とにかく電池も充電器も持ってないし、作れもしないよ!」
ティエリア「アレルヤ!」
アレルヤ「今度はティエリアかい!?君も電池が欲しいって言うんじゃないだろうね?」
ティエリア「さすがアレルヤだ。話が早い!今すぐ単四電池を2本、用立てて欲しい!」
アレルヤ「君もなのかい!?何度も言うけど、電池は単三しかないよ!」
ティエリア「ま、まさか!ヴェーダの情報に誤りがあるというのか!?」
アレルヤ「ヴェ、ヴェーダまで僕が電池を持っていると思っているのかい?」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/07(土) 11:42:36.68 ID:pqXtSoKs0
ティエリア「しかし、ヴェーダの情報は正確なはず!つまり、この部屋に電池は必ずあるはずだ!刹那、捜索を開始するぞ!」
刹那「了解した!刹那・F・セイエイ、アレルヤの部屋に介入する!」
アレルヤ「ちょ、ちょっと!やめてよ!」
ロックオン「刹那、ティエリア、落ち着け!さすがに本人の前で家捜しはマズいって!」
刹那「待っていろ、AGE-1。今すぐ電池を持ち帰る!」
ティエリア「早く探さなければ、ラジオ番組の開始時刻に間に合わなくなってしまう!」
アレルヤ「ねぇ、やめてって!僕の部屋を散らかさないで!刹那、ティエリア!やめて、やめて……」
ハレルヤ「やめろっつってんだろ、てめぇらぁああああああああ!!!!!!」
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/07(土) 11:43:34.46 ID:pqXtSoKs0
ティエリア・刹那「!?」
ハレルヤ「さっきから電池電池電池電池ってよぉ!てめぇら、頭おかしいんじゃねぇのか!?」
ロックオン「お、おい、落ち着けって……。ホラ、二人とも謝っとけって……」
ティエリア「僕とした事が取り乱した……。申し訳ない……」
刹那「すまなかった……」
ハレルヤ「チッ!とにかく電池はねぇ!わかったら、さっさと出て行け!」
ロックオン「そ、そうするぜ。おい、刹那、ティエリア、行くぞ」
ティエリア「あ、あぁ。邪魔をしたな。本当にすまなかった」
アレルヤ「……いや、いいんだ。こっちの方もハレルヤが怒鳴ってしまってゴメン……。部屋の後始末は僕がやっておくから……」
刹那「だが、最後に入荷時期だけ教えてくれ」
ロックオン「ちょ、刹那!空気読めって!」
ハレルヤ「入荷はしねぇええええ!!!!!さっさと出てけ!今出てけ!すぐ出てけぇええええ!!!」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/07(土) 11:44:41.43 ID:pqXtSoKs0
ロックオン「もう出て行くよ!おい、刹那、お前はもう何も言わないで出て行け!」
刹那「待て、さっきからドアを何者かが叩いている」
ティエリア「あぁ、何かゴトゴトという音がするな」
ロックオン「何だって?おい、誰かいるのか?……って、ハロ!?」
ハロ「ハロ、ハロ……アレ……ル……ヤ……デン……」
ロックオン「ハロ、大丈夫か!?くそっ、バッテリー切れだ!」
ティエリア「ハロの奴、アレルヤを頼ってここまで……」
刹那「アレルヤ!充電を頼む!」
アレルヤ「いやいや!おかしいでしょ!ロックオンのハロだよね!?充電器はロックオンの部屋じゃないの!?」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/07(土) 11:45:28.47 ID:JKmU1shK0
刹那KYすぎるw
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/07(土) 11:46:16.02 ID:pqXtSoKs0
ロックオン「アレルヤ、頼む!こいつは機械だけど、俺たちの仲間じゃねぇか!生き返らせてやってくれ!」
刹那「俺からも頼む!」
ティエリア「アレルヤ……!」
アレルヤ「だから、ここには充電器はないんだ!ロックオンの部屋で充電してよ!」
刹那「仲間を見捨てるとは……。アレルヤ、お前が世界の歪みだと言うのか……!」
ティエリア「これでは君をマイスターとして認めるわけにはいかない!」
ロックオン「まぁ、待て、二人とも。ここは俺に任せてくれ」
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/07(土) 11:47:23.25 ID:pqXtSoKs0
ロックオン「なぁ、アレルヤ。俺たちガンダムマイスターは全員、それぞれ長所も短所も持ってるよな」
ロックオン「その中で、お互いがお互いをカバーしあう事で、一人一人が長所を更に発揮できる」
ロックオン「そうやって、俺たちは今まで戦って来た。そうして生き残って、今、ここにいるんだ」
ロックオン「出来ない事は他の三人に任せればいい。ただ、自分が確実に出来る事だけは、絶対に譲っちゃなんねぇ。それが役割ってもんだ」
ロックオン「俺なら狙撃。ティエリアならヴェーダによる正確な分析」
刹那「俺はガンダムだ」
ロックオン「そして、アレルヤ。お前なら電池なんだ。どうかその力を今使って欲しい。……頼む!」
アレルヤ「僕はもう何を言ったらいいのかわからないよ…・・・」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/07(土) 11:47:41.10 ID:Wa3T0b1x0
電池さんは劇場版で活躍したから良かった
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/07(土) 11:48:13.53 ID:pqXtSoKs0
ビーッ!ビーッ!
スメラギ『みんな、敵襲よ!各自、持ち場について!』
ロックオン「くそっ!こんな時に!」
ティエリア「話は後だ!ガンダムを出すぞ!」
刹那「了解した!」
アレルヤ「とにかく充電器は持ってないからね!」
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/07(土) 11:48:48.16 ID:pqXtSoKs0
スメラギ「みんな、出撃準備は出来てる!?」
ロックオン「おう!マイスター全員、出撃準備完了だぜぇ!」
スメラギ「了解!数は多くないわ、出撃して各個に敵を撃破して!」
ロックオン「了解!ケルディム、目標を狙い打つ!」
ティエリア「セラヴィー、出撃する!」
刹那「00、目標を駆逐する!」
ハレルヤ「へへ、いい機会じゃねぇか!鬱憤晴らしに暴れさせてもらうぜ!」
アレルヤ(今日はハレルヤの暴力的な衝動を否定できないかもね……)
アレルヤ「アレルヤ・ハプティズム、目標へ飛しょ……」
スメラギ「待って!アレルヤ!」
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/07(土) 11:49:46.83 ID:pqXtSoKs0
アレルヤ「な、何ですか?スメラギさん!?」
スメラギ「アレルヤはトレミーで待機しててちょうだい」
ハレルヤ「何ぃ!?俺にも戦わせろ!無理やりにでも出撃するぜ!」
アレルヤ「待ってくれ!ハレルヤ!」
ハレルヤ「何だ、アレルヤ!てめぇも今日は暴れたい気分なんじゃねぇのか!?」
アレルヤ「ロックオンの言っていた僕の役割……。今理解できたんだ。君も本当は気付いているんだろう?」
ハレルヤ「……チッ、あぁ、わかってる。わかってるよ……。今、俺らが本当にやらなきゃいけねぇ事は……」
アレハレ「キュリオス、目標を充電する!!!!!!!!!!」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/07(土) 11:50:53.88 ID:2jdWrF4m0
キュリオスは電池じゃないだろいい加減にしろよ!!!!111
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/07(土) 11:51:35.52 ID:pqXtSoKs0
電池さんのドヤ顔艦内トランザム大好き
ハレルヤがいればアレルヤは電池にならずに活躍できたって突っ込みは無しでお願いしますw
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/07(土) 11:52:19.44 ID:2IQoEe/w0
なんで一人だけ旧型機ww
エネルーヤ()
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/07(土) 11:53:32.99 ID:JKmU1shK0
久し振りに面白いSSだった
目標を充電するが泣ける
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/07(土) 11:55:36.07 ID:pqXtSoKs0
キュリオスとアリオス素で間違えたわ……
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/07(土) 11:55:32.25 ID:Wa3T0b1x0
まあ電池さん4人の中じゃあ最強だしな