ソーマ「……よし、この戦況下での想定は完璧だ」
ソーマ「……」
ソーマ「いや、無駄ではない。この想定は無駄ではない!」
ソーマ「……」
ソーマ「無駄では……ない」
ソーマ「……つ、次はもっと過酷な状況を想定してみるか」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:06:18.87 ID:uAlN4acE0
ソーマ「は、今……なんと?」
ソーマ「一緒に食事でもどうかね、と言ったのだが」
ソーマ「私と一緒に、ですか?」
ソーマ「ああ、もちろん二人っきりでだ」
ソーマ「! よ、喜んで!」
ソーマ「……」
ソーマ「この状況、幾度となくシュミレーションしてみたが……」
ソーマ「……駄目だ、声がはずんでしまう」
ソーマ「……次にいくか」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:08:22.13 ID:uAlN4acE0
ソーマ「いかん」
ソーマ「何故か、どの状況でも声がはずんでしまう」
ソーマ「……」
ソーマ「……情けない! 私はこれでも超兵か!」
ソーマ「……」
ソーマ「……次は戦力分析でもするかな」
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:09:43.65 ID:LrlZfmdpO
かわいい
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:11:09.34 ID:uAlN4acE0
ソーマ「私、ソーマ・ピーリスは18歳」
ソーマ「……対して中佐は43歳、か」
ソーマ「これは、中佐の士気に関わる問題だな」
ソーマ「……」
ソーマ「昨日も影で中佐がロリコンだと言われていたし」
ソーマ「……」
ソーマ「その兵達は砂にしたが」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:13:34.50 ID:uAlN4acE0
ソーマ「問題は、現在中佐に意中の女性がいるかどうかだ」
ソーマ「……」
ソーマ「43歳だから、妻帯者の可能性も……」
ソーマ「……」
ソーマ「いや、その可能性は少ないだろう」
ソーマ「それに、私はアニメと小説は別物だと思っているからな」
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:14:48.79 ID:hzABBm5c0
これは期待
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:17:39.29 ID:uAlN4acE0
ソーマ「戦力を比較するためには考察が欠かせん」
ソーマ「まず、私からいこう」
ソーマ「……」
ソーマ「MSの操縦に関しては、他の兵には引けをとらず、中佐にも信頼されている」
ソーマ「……以前のような失敗を犯さなければ、今後も問題はないだろう」
ソーマ「……」
ソーマ「もう少し褒めてもらいたいが」
ソーマ「……いや、それは今は関係ないな」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:20:55.39 ID:jWm3xhc20
すごく細かいけど
俺はピーリスのほうがしっくりくる
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:20:55.84 ID:uAlN4acE0
ソーマ「身体能力に関しては、超兵ということもあり他の兵には負けん」
ソーマ「基本的なスペックでは他の兵を圧倒」
ソーマ「……」ペタペタ
ソーマ「まあ、こっちはこれからも成長の見込みがある」
ソーマ「……」
ソーマ「……それに、格闘術の模擬戦でも、他の兵を圧倒している」
ソーマ「急に中佐にピクニックに誘われたとしても問題はない」
ソーマ「……」
ソーマ「問題ありませんよ、中佐」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:23:36.44 ID:uAlN4acE0
ソーマ「プライベートに関して……」
ソーマ「……」
ソーマ「友人は……」
ソーマ「……」
ソーマ「趣味……」
ソーマ「……」
ソーマ「す、好きな色はピンクだ!」
ソーマ「……」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:27:29.05 ID:uAlN4acE0
ソーマ「……何故だ」
ソーマ「何故、私をデザインする時に、
“交友関係○”をスペックに入れなかったのだ!」
ソーマ「いや、“交友関係◎”でも構わんが!」
ソーマ「……」
ソーマ「……ピンクが好きです」
ソーマ「……」
ソーマ「……これ以上は負担が大きいので中佐の考察に移ろう」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:32:34.27 ID:uAlN4acE0
ソーマ「セルゲイ・スミルノフ中佐」
ソーマ「MSの操縦技術も高く、指揮能力も高い」
ソーマ「あのソレスタルビーイングを圧倒する場面もあった。素敵です」
ソーマ「異名は“ロシアの荒熊”」
ソーマ「……私は影で“小熊”と呼ばれているみたいだが」
ソーマ「……」
ソーマ「い、いかん! ちょっといいかもと思ってしまった!」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:37:13.29 ID:uAlN4acE0
ソーマ「身体能力に関してだが、43歳という年齢を感じさせない。渋いです」
ソーマ「生身での格闘戦に関してだが、
詳細なデータが手元にないため今後調査する」
ソーマ「左目に大きな傷跡がある。ワイルドです」
ソーマ「……」
ソーマ「やはり、年齢の差がネックになっているな」
ソーマ「親と子程も年齢が離れているので、
中佐の行動パターンが読みにくい」
ソーマ「……」
ソーマ「……いや、離れていなくてもわからないかもしれないが」
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:39:07.64 ID:hzABBm5c0
少尉は間違いなく不器用
色んな意味で
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:41:50.69 ID:uAlN4acE0
ソーマ「プライベートに関して」
ソーマ「歴戦の兵士ということもあり、
周囲からは一目置かれている。当然です」
ソーマ「しかし、先に述べた理由とベースを移動したこともあり、
現在特に親しい友人はいない模様。好機だな」
ソーマ「……」
ソーマ「しかし、どこか愛嬌を感じさせるあの髪型があれば、
すぐにでも周囲と友好的な関係を築く可能性有り」
ソーマ「……」
ソーマ「!」
ソーマ「わ、私に友人がいないのはこの髪型だからか!?」
25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:46:46.98 ID:uAlN4acE0
ソーマ「落ち着くんだ、私」
ソーマ「こういう時こそ冷静になり、超兵的に考えろ」
ソーマ「……」
ソーマ「……ピーリス少尉、髪型をお変えになったんですか?」
ソーマ「ああ」
ソーマ「似合っていますよ!」
ソーマ「そうか。戦闘には関係のない無意味な行為だがな」
ソーマ「いえいえ、少し話しかけやすい感じになりました!」
ソーマ「……」
ソーマ「……こ」
ソーマ「……これだ……!」
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:49:00.42 ID:jWm3xhc20
それ・・・か?
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:50:46.64 ID:uAlN4acE0
ソーマ「……」
ソーマ「!」
ソーマ「も、もし髪型を変えて中佐に会った時はどうなるのだろうか」
ソーマ「……」
ソーマ「……おや?」
ソーマ「おはようございます。中佐!」
ソーマ「朝から堅苦しい挨拶はいい。楽にしたまえ」
ソーマ「はっ、失礼しました」
ソーマ「ははは、ところでキミは誰だったかな!?」
ソーマ「ちゅ、中佐!?」
ソーマ「……」
ソーマ「……と、とりあえず想定を続けてみるか」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:54:38.09 ID:uAlN4acE0
ソーマ「私です、ソーマ・ピーリス少尉です!」
ソーマ「む?」
ソーマ「中佐、からかうのはおよしになってください」
ソーマ「いや、少尉はもっとこう……ジグザグしている」
ソーマ「ジグザグ!?」
ソーマ「……」
ソーマ「だ、駄目だ……!」
ソーマ「……これ以上は、いくら超兵の私といえども負担が大きすぎる」
ソーマ「……」
ソーマ「……朝のシュミレーション終了。ベースに移動する」
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:55:44.18 ID:jWm3xhc20
ジグザグしているな
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:58:19.19 ID:uAlN4acE0
ソーマ「……」
ソーマ「他の兵の談笑する声がよく聞こえるな。超兵故に」
ソーマ「……」
ソーマ「いや、雑音だと思え。思うんだ」
ソーマ「……」
「……~少……が……」
ソーマ「!」
ソーマ(今の声は中佐!)
ソーマ「あ、朝の挨拶をせねばな!」
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:02:46.56 ID:uAlN4acE0
ソーマ「確か声はこちらの方から……」
「いや、少尉のことなのだがな」
ソーマ「!」
ソーマ(ちゅ、中佐が私の話題を!?)
「ははは、困るのもわかりますよ」
ソーマ「!!?」
ソーマ(ちゅ、中佐に何を言っている!? おのれ!)
ミン「確かに、あの年頃の子供の考えはわかりませんからね」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:06:37.99 ID:uAlN4acE0
セルゲイ「上も何を考えて保護役にワタシを指名したのかわからん」
ソーマ(いえ、良い判断でした)
ミン「そうですね。今からでも断れるのでは?」
ソーマ(何を言っている!?)
セルゲイ「それは……どうだろうな」
ソーマ(ちゅ、中佐!? ま、待ってください!)
ミン「なんなら、その嘆願にはお供しますよ」
ソーマ(黙れ! 中佐に何を吹き込んでいる!)
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:10:35.86 ID:uAlN4acE0
ソーマ「……」
ソーマ「弾は……入っているな」チャキッ
「……いや、それは遠慮しておこう」
ソーマ「え?」
・ ・ ・
セルゲイ「彼女は既にワタシの部下だからな」
ミン「よろしいので?」
セルゲイ「ああ。無論だ」
・ ・ ・
ソーマ「~~~っ!」
ソーマ「……」
ソーマ「……中佐! おはようございます!」
おわり
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:12:22.67 ID:f+eSUrmC0
あああ終わってしまったww乙!
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:12:36.42 ID:hzABBm5c0
おわり・・・だと・・・
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:12:44.44 ID:uAlN4acE0
昨晩
セルゲイ「……」
セルゲイ「ソーマ・ピーリス少尉か」
セルゲイ「……」
セルゲイ「どうしてワタシがあんな子供の保護役なのだ」
セルゲイ「……憂鬱だ」
41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:15:22.55 ID:uAlN4acE0
セルゲイ「ワタシは43歳、彼女は18歳だぞ?」
セルゲイ「……」
セルゲイ「無理無理。本当無理」
セルゲイ「……何を話していいのかわからん」
セルゲイ「よしんば話をふったとしても、
ジェネレーションギャップを感じるだけだ」
セルゲイ「……」
セルゲイ「歳は取りたくないものだな、全く」
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:17:10.59 ID:hzABBm5c0
ワーイ、別視点だ~
46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:20:39.89 ID:uAlN4acE0
セルゲイ「いや、悲観してばかりもいられんな」
セルゲイ「努力をせずに諦めるなど、許されるものではない」
セルゲイ「……」
セルゲイ「……想定、してみるか」
セルゲイ「……は、今なんと?」
セルゲイ「いや、プライベートなのに階級で呼ぶのもおかしかろう?」
セルゲイ「ではなく」
セルゲイ「“ソーマ”と呼んだことかね?
ファーストネームの方が親しみが沸くというものだ」
セルゲイ「……気持ち悪いのでやめてもらえませんか?」
セルゲイ「……」
セルゲイ「……駄目だぁ」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:24:03.29 ID:uAlN4acE0
セルゲイ「……」
セルゲイ「さすがに43のオッサンが18の少女をああ呼ぶのは無い、な」
セルゲイ「……」
セルゲイ「……今後も階級のみでいくか」
セルゲイ「命令すれば話は早いが、それでは意味が無い」
セルゲイ「……」
セルゲイ「あと20若ければ、もう少しコミュニケーションがとれるものを……」
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:25:48.51 ID:f+eSUrmC0
中佐ぁ!勇気をもってぇww
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:26:54.14 ID:uAlN4acE0
セルゲイ「趣味の話題を振ってみるのはどうだろう?」
セルゲイ「……」
セルゲイ「しかし、今の十台の若者の趣味……」
セルゲイ「……」
セルゲイ「!」
セルゲイ「……ビデオゲームか……!」
セルゲイ「それなら多少はワタシもわかる」
セルゲイ「……早速想定開始だ」
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:29:54.98 ID:uAlN4acE0
セルゲイ「何か趣味はないのかね? 例えばそう……ビデオゲームとか」
セルゲイ「はい。ゲームなら多少は」
セルゲイ「……」
セルゲイ「……い、いける! いけるぞ!」
セルゲイ「……続けよう」
セルゲイ「ジャンルはどんなものをやるのかね?」
セルゲイ「そうですね。パズルゲームなどは、反射神経の訓練にもなるので」
セルゲイ「……」
セルゲイ「……と」
セルゲイ「……得意ジャンル……!」
52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:33:28.87 ID:uAlN4acE0
セルゲイ「ふむ。ならば対戦でもしてみるかね?」
セルゲイ「そうですね。超兵の実力お見せしましょう」
セルゲイ「クラシックでいいかな?」
セルゲイ「クラシック? ぷよぷよにその様なものはなかったと……」
セルゲイ「……」
セルゲイ「くそっ!」
ガンッ!
セルゲイ「パズルといえばテトリスだろう!」
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:38:26.64 ID:uAlN4acE0
セルゲイ「……立ちはだかる世代という名の壁、か」
セルゲイ「……」
セルゲイ「飲みに誘うにも、少尉は未成年だ」
セルゲイ「……」
セルゲイ「まあ、明日食事にでも誘ってみるか」
セルゲイ「……断られるだろうな」
セルゲイ「……」
セルゲイ「……やはり、やめておこう」
セルゲイ「……」
セルゲイ「……寝よう」
おわり
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:39:13.84 ID:asbMH4f80
乙でした~
55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:40:21.64 ID:uAlN4acE0
こんなくだらないもん最後まで読んでくれてありがとう
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:41:08.70 ID:f+eSUrmC0
おわっちゃったww乙!
クチコミを見る