ソーマ「中佐、私は超兵ですよ?」

ソーマ「中佐、私は超兵ですよ?」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:00:53.22 ID:uAlN4acE0

1

ソーマ「それは些細な事だ少尉」

ソーマ「中佐……」

ソーマ「“中佐”ではなく、“セルゲイ”と呼んでくれソーマ」

ソーマ「は、はいっ! セルゲイ!」

ソーマ「……」



2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:03:48.47 ID:uAlN4acE0

ソーマ「……よし、この戦況下での想定は完璧だ」

ソーマ「……」

ソーマ「いや、無駄ではない。この想定は無駄ではない!」

ソーマ「……」

ソーマ「無駄では……ない」

ソーマ「……つ、次はもっと過酷な状況を想定してみるか」


4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:06:18.87 ID:uAlN4acE0

ソーマ「は、今……なんと?」

ソーマ「一緒に食事でもどうかね、と言ったのだが」

ソーマ「私と一緒に、ですか?」

ソーマ「ああ、もちろん二人っきりでだ」

ソーマ「! よ、喜んで!」

ソーマ「……」

ソーマ「この状況、幾度となくシュミレーションしてみたが……」

ソーマ「……駄目だ、声がはずんでしまう」

ソーマ「……次にいくか」


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:08:22.13 ID:uAlN4acE0

ソーマ「いかん」

ソーマ「何故か、どの状況でも声がはずんでしまう」

ソーマ「……」

ソーマ「……情けない! 私はこれでも超兵か!」

ソーマ「……」

ソーマ「……次は戦力分析でもするかな」


6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:09:43.65 ID:LrlZfmdpO

かわいい


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:11:09.34 ID:uAlN4acE0

ソーマ「私、ソーマ・ピーリスは18歳」

ソーマ「……対して中佐は43歳、か」

ソーマ「これは、中佐の士気に関わる問題だな」

ソーマ「……」

ソーマ「昨日も影で中佐がロリコンだと言われていたし」

ソーマ「……」

ソーマ「その兵達は砂にしたが」


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:13:34.50 ID:uAlN4acE0

ソーマ「問題は、現在中佐に意中の女性がいるかどうかだ」

ソーマ「……」

ソーマ「43歳だから、妻帯者の可能性も……」

ソーマ「……」

ソーマ「いや、その可能性は少ないだろう」

ソーマ「それに、私はアニメと小説は別物だと思っているからな」


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:14:48.79 ID:hzABBm5c0

これは期待

11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:17:39.29 ID:uAlN4acE0

ソーマ「戦力を比較するためには考察が欠かせん」

ソーマ「まず、私からいこう」

ソーマ「……」

ソーマ「MSの操縦に関しては、他の兵には引けをとらず、中佐にも信頼されている」

ソーマ「……以前のような失敗を犯さなければ、今後も問題はないだろう」

ソーマ「……」

ソーマ「もう少し褒めてもらいたいが」

ソーマ「……いや、それは今は関係ないな」


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:20:55.39 ID:jWm3xhc20

すごく細かいけど

俺はピーリスのほうがしっくりくる

13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:20:55.84 ID:uAlN4acE0

ソーマ「身体能力に関しては、超兵ということもあり他の兵には負けん」

ソーマ「基本的なスペックでは他の兵を圧倒」

ソーマ「……」ペタペタ

ソーマ「まあ、こっちはこれからも成長の見込みがある」

ソーマ「……」

ソーマ「……それに、格闘術の模擬戦でも、他の兵を圧倒している」

ソーマ「急に中佐にピクニックに誘われたとしても問題はない」

ソーマ「……」

ソーマ「問題ありませんよ、中佐」


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:23:36.44 ID:uAlN4acE0

ソーマ「プライベートに関して……」

ソーマ「……」

ソーマ「友人は……」

ソーマ「……」

ソーマ「趣味……」

ソーマ「……」

ソーマ「す、好きな色はピンクだ!」

ソーマ「……」


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:27:29.05 ID:uAlN4acE0

ソーマ「……何故だ」

ソーマ「何故、私をデザインする時に、

    “交友関係○”をスペックに入れなかったのだ!」

ソーマ「いや、“交友関係◎”でも構わんが!」

ソーマ「……」

ソーマ「……ピンクが好きです」

ソーマ「……」

ソーマ「……これ以上は負担が大きいので中佐の考察に移ろう」


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:32:34.27 ID:uAlN4acE0

ソーマ「セルゲイ・スミルノフ中佐」

ソーマ「MSの操縦技術も高く、指揮能力も高い」

ソーマ「あのソレスタルビーイングを圧倒する場面もあった。素敵です」

ソーマ「異名は“ロシアの荒熊”」

ソーマ「……私は影で“小熊”と呼ばれているみたいだが」

ソーマ「……」

2

ソーマ「い、いかん! ちょっといいかもと思ってしまった!」


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:37:13.29 ID:uAlN4acE0

ソーマ「身体能力に関してだが、43歳という年齢を感じさせない。渋いです」

ソーマ「生身での格闘戦に関してだが、

    詳細なデータが手元にないため今後調査する」

ソーマ「左目に大きな傷跡がある。ワイルドです」

ソーマ「……」

ソーマ「やはり、年齢の差がネックになっているな」

ソーマ「親と子程も年齢が離れているので、

    中佐の行動パターンが読みにくい」

ソーマ「……」

ソーマ「……いや、離れていなくてもわからないかもしれないが」


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:39:07.64 ID:hzABBm5c0

少尉は間違いなく不器用

色んな意味で


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:41:50.69 ID:uAlN4acE0

ソーマ「プライベートに関して」

ソーマ「歴戦の兵士ということもあり、

    周囲からは一目置かれている。当然です」

ソーマ「しかし、先に述べた理由とベースを移動したこともあり、

    現在特に親しい友人はいない模様。好機だな」

ソーマ「……」

ソーマ「しかし、どこか愛嬌を感じさせるあの髪型があれば、

    すぐにでも周囲と友好的な関係を築く可能性有り」

ソーマ「……」

ソーマ「!」

ソーマ「わ、私に友人がいないのはこの髪型だからか!?」


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:46:46.98 ID:uAlN4acE0

ソーマ「落ち着くんだ、私」

ソーマ「こういう時こそ冷静になり、超兵的に考えろ」

ソーマ「……」

ソーマ「……ピーリス少尉、髪型をお変えになったんですか?」

ソーマ「ああ」

ソーマ「似合っていますよ!」

ソーマ「そうか。戦闘には関係のない無意味な行為だがな」

ソーマ「いえいえ、少し話しかけやすい感じになりました!」

ソーマ「……」

ソーマ「……こ」

ソーマ「……これだ……!」


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:49:00.42 ID:jWm3xhc20

それ・・・か?


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:50:46.64 ID:uAlN4acE0

ソーマ「……」

ソーマ「!」

ソーマ「も、もし髪型を変えて中佐に会った時はどうなるのだろうか」

ソーマ「……」

ソーマ「……おや?」

ソーマ「おはようございます。中佐!」

ソーマ「朝から堅苦しい挨拶はいい。楽にしたまえ」

ソーマ「はっ、失礼しました」

ソーマ「ははは、ところでキミは誰だったかな!?」

ソーマ「ちゅ、中佐!?」

ソーマ「……」

ソーマ「……と、とりあえず想定を続けてみるか」


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:54:38.09 ID:uAlN4acE0

ソーマ「私です、ソーマ・ピーリス少尉です!」

ソーマ「む?」

ソーマ「中佐、からかうのはおよしになってください」

ソーマ「いや、少尉はもっとこう……ジグザグしている」

ソーマ「ジグザグ!?」

ソーマ「……」

ソーマ「だ、駄目だ……!」

ソーマ「……これ以上は、いくら超兵の私といえども負担が大きすぎる」

ソーマ「……」

ソーマ「……朝のシュミレーション終了。ベースに移動する」


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:55:44.18 ID:jWm3xhc20

ジグザグしているな

31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 02:58:19.19 ID:uAlN4acE0

ソーマ「……」

ソーマ「他の兵の談笑する声がよく聞こえるな。超兵故に」

ソーマ「……」

ソーマ「いや、雑音だと思え。思うんだ」

ソーマ「……」

「……~少……が……」

ソーマ「!」

ソーマ(今の声は中佐!)

ソーマ「あ、朝の挨拶をせねばな!」


32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:02:46.56 ID:uAlN4acE0

ソーマ「確か声はこちらの方から……」

「いや、少尉のことなのだがな」

ソーマ「!」

ソーマ(ちゅ、中佐が私の話題を!?)

「ははは、困るのもわかりますよ」

ソーマ「!!?」

ソーマ(ちゅ、中佐に何を言っている!? おのれ!)

ミン「確かに、あの年頃の子供の考えはわかりませんからね」


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:06:37.99 ID:uAlN4acE0

セルゲイ「上も何を考えて保護役にワタシを指名したのかわからん」

ソーマ(いえ、良い判断でした)

ミン「そうですね。今からでも断れるのでは?」

ソーマ(何を言っている!?)

セルゲイ「それは……どうだろうな」

ソーマ(ちゅ、中佐!? ま、待ってください!)

ミン「なんなら、その嘆願にはお供しますよ」

ソーマ(黙れ! 中佐に何を吹き込んでいる!)


35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:10:35.86 ID:uAlN4acE0

ソーマ「……」

ソーマ「弾は……入っているな」チャキッ

「……いや、それは遠慮しておこう」

ソーマ「え?」

  ・  ・  ・

セルゲイ「彼女は既にワタシの部下だからな」

ミン「よろしいので?」

セルゲイ「ああ。無論だ」

  ・  ・  ・

ソーマ「~~~っ!」

ソーマ「……」

ソーマ「……中佐! おはようございます!」


おわり


36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:12:22.67 ID:f+eSUrmC0

あああ終わってしまったww乙!

37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:12:36.42 ID:hzABBm5c0

おわり・・・だと・・・

38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:12:44.44 ID:uAlN4acE0

昨晩

セルゲイ「……」

セルゲイ「ソーマ・ピーリス少尉か」

セルゲイ「……」

セルゲイ「どうしてワタシがあんな子供の保護役なのだ」

セルゲイ「……憂鬱だ」


41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:15:22.55 ID:uAlN4acE0

セルゲイ「ワタシは43歳、彼女は18歳だぞ?」

セルゲイ「……」

セルゲイ「無理無理。本当無理」

セルゲイ「……何を話していいのかわからん」

セルゲイ「よしんば話をふったとしても、

   ジェネレーションギャップを感じるだけだ」

セルゲイ「……」

セルゲイ「歳は取りたくないものだな、全く」


43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:17:10.59 ID:hzABBm5c0

ワーイ、別視点だ~

46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:20:39.89 ID:uAlN4acE0

セルゲイ「いや、悲観してばかりもいられんな」

セルゲイ「努力をせずに諦めるなど、許されるものではない」

セルゲイ「……」

セルゲイ「……想定、してみるか」

セルゲイ「……は、今なんと?」

セルゲイ「いや、プライベートなのに階級で呼ぶのもおかしかろう?」

セルゲイ「ではなく」

セルゲイ「“ソーマ”と呼んだことかね?

    ファーストネームの方が親しみが沸くというものだ」

セルゲイ「……気持ち悪いのでやめてもらえませんか?」

セルゲイ「……」

セルゲイ「……駄目だぁ」


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:24:03.29 ID:uAlN4acE0

セルゲイ「……」

セルゲイ「さすがに43のオッサンが18の少女をああ呼ぶのは無い、な」

セルゲイ「……」

セルゲイ「……今後も階級のみでいくか」

セルゲイ「命令すれば話は早いが、それでは意味が無い」

セルゲイ「……」

セルゲイ「あと20若ければ、もう少しコミュニケーションがとれるものを……」


48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:25:48.51 ID:f+eSUrmC0

中佐ぁ!勇気をもってぇww

49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:26:54.14 ID:uAlN4acE0

セルゲイ「趣味の話題を振ってみるのはどうだろう?」

セルゲイ「……」

セルゲイ「しかし、今の十台の若者の趣味……」

セルゲイ「……」

セルゲイ「!」

セルゲイ「……ビデオゲームか……!」

セルゲイ「それなら多少はワタシもわかる」

セルゲイ「……早速想定開始だ」


51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:29:54.98 ID:uAlN4acE0

セルゲイ「何か趣味はないのかね? 例えばそう……ビデオゲームとか」

セルゲイ「はい。ゲームなら多少は」

セルゲイ「……」

セルゲイ「……い、いける! いけるぞ!」

セルゲイ「……続けよう」

セルゲイ「ジャンルはどんなものをやるのかね?」

セルゲイ「そうですね。パズルゲームなどは、反射神経の訓練にもなるので」

セルゲイ「……」

セルゲイ「……と」

セルゲイ「……得意ジャンル……!」


52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:33:28.87 ID:uAlN4acE0

セルゲイ「ふむ。ならば対戦でもしてみるかね?」

セルゲイ「そうですね。超兵の実力お見せしましょう」

セルゲイ「クラシックでいいかな?」

セルゲイ「クラシック? ぷよぷよにその様なものはなかったと……」

セルゲイ「……」

セルゲイ「くそっ!」

ガンッ!

セルゲイ「パズルといえばテトリスだろう!」


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:38:26.64 ID:uAlN4acE0

セルゲイ「……立ちはだかる世代という名の壁、か」

セルゲイ「……」

セルゲイ「飲みに誘うにも、少尉は未成年だ」

セルゲイ「……」

セルゲイ「まあ、明日食事にでも誘ってみるか」

セルゲイ「……断られるだろうな」

セルゲイ「……」

セルゲイ「……やはり、やめておこう」

セルゲイ「……」

セルゲイ「……寝よう」


おわり


54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:39:13.84 ID:asbMH4f80

乙でした~

55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:40:21.64 ID:uAlN4acE0

こんなくだらないもん最後まで読んでくれてありがとう


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/09(土) 03:41:08.70 ID:f+eSUrmC0

おわっちゃったww乙!


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